韓国社会が再び酒に溺れつつある。
今年1年、韓国の成人1人が飲んだ酒は焼酎80瓶、洋酒1.5瓶、ビール13瓶で前年に比べて洋酒を半瓶、焼酎は3瓶を多く飲んでいる。
◇洋酒の販売記録を更新=今年に入ってから10月までに韓国内のウィスキー販売高は前年同期比600万瓶(500ミリ基準)増の4600万瓶。史上最高の記録だ。
年末までは少なくとも5200万瓶が売れるだろうというのが酒類業界の推算だ。
10月までのウィスキーの輸入規模も前年同期比2000万ドル増の1億6300万ドル(約203億円)だ。関税庁側は年末まで2億ドル分が輸入され、世界第5位のウィスキー輸入国になるものと予想した。
有名なウィスキー、バレンタインのメーカーである英国のアライドドメック社が韓国人だけのための「バレンタインマスターズ」を最近出したほど、韓国はウィスキー消費大国だ。
◇興に入る豪華酒屋=1997年の1400件から1998年には1300件に減っていたソウルのルームサロン、ナイトクラブ、キャバレーなど高級風俗営業所の数は、今年9月、2400件に増えた。
ソウル警察庁が今年10月までに取り締まった飲酒運転は5万2000件で前年同期比(3万6000件)69%増になった。
◇20代のアルコール中毒が増える=現在、医療機関などに入院・治療している韓国内のアルコール中毒患者はおよそ1万人。
アルコール中毒のクリニックを運営しているパン・キェウォン(精神科医師)院長は「患者が増えるにつれ年齢層も20、30代へと低くなりつつある」としたうえで「喫煙問題と同じく青少年期から予防教育を行わなければならない」と述べた。
女性の飲酒も、1997年の50.5%から今年は71.6%に増えたことが調査により分かった。
|