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急激に進む韓国の人口高齢化


 韓では人口の高化が急速に進んでいます2000年度の人口センサスによりますと、20年後には65歳以上の高齢者の人口は689万人となり、人口全体の14%を占めるものと予想されます。本格的な高齢者社会の始まりです。この背景には、食生活の改善と医療体制の充実が要因としてあげられます。

 韓の高化は先進2倍から5倍という異例のスピドで進んでいます。熟年層のための週刊誌「シニアジャーナル」のパク・ソルギョン記者は、「お年寄りが社会のルールや変化についていけないことが問題」だと指摘しています。子供を一生懸命育て社会的に成功させれば、老後の心配はいらないという昔からの考え方が今では通用しなくなっているのです。

 かつての農業中心の産業構造の時代には、老人の経験は貴重な案内役をしてくれました。嫁は姑に台所仕事を習い、息子は父親について畑を耕しました。韓国の伝統社会で老人は一家の長として尊敬される存在でした。しかし、核家族化が定着し、家族に対する考え方が変わってきたいま、父母を尊敬し家族がすべてだった時代を経てきただけに、老後の貯えはありません。このようなことから、年をとるにつれ高齢者の生活はだんだんと寂しいものになってきています。ほとんどのお年寄りは、仕事はもちろん為すこともなく、毎日「老人天国」と呼ばれるソウル鐘路
(ジョンロ)のタプコル公園など、高齢者のたまり場に足を向け、そこで囲碁や将棋を打ち、時間をつぶしています。

 こうした中で、生きがいを求めて積極的に社会参加をしようというお年寄りが最近増えています。市や区の単位で、60歳以上の男女誰もが無料で利用できる老人福祉会館が次々とオープンしており、そこで外国語やコンピュータ、歌、ダンスを習い、活気を取り戻すお年寄りが増えているのです。また、往年のスターが、高齢者だけのバンドをつくり、施設などを慰問したり、元英語の先生が観光ガイドとして活躍したりしています。熟年パワーで食堂を経営したり、乳児院などの施設で仕事を手伝ったり、公園に花を植えたり、掃除をしたりもします。

 何でもいいからを動かしていたい仕事がしたいと考える積極的なお年寄りがえていることから、社会的な構造もわってきています。いわゆるシルバー産業の登場がそれです。お年寄りに配慮したいろいろな施設が整っていて何不自由なく過ごせるシルバータウンも人気ですし、これまで文庫本より小さいサイズで字を大きくした「シルバー文庫シリーズ」なるものも出てきており、韓国社会の新しい産業として脚光を浴びています。高齢者を対象にしたテレビ番組も続々と登場しています。韓国社会で高齢者はだんだんと一つの層を形成しつつあるのです。

 農業中心の社会経験だけの人たちにとって産業化時代での「引退とは何もかもが終わってしまうことを意味するものでした。でも、「余生」といわれる消極的な暮らしを抜け出し、新しい生き方を開拓する熟年層が増えていることは、私たちに、熟年は人生の終着駅ではなく、「第3の人生」の始まりだということを示してくれています。

(2001・12・13)
東アジア15億人市場のゲートウェイ 韓国は日本の有力な販売先
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