社会が複雑化すると共にストレスを訴える人が増えたことで「ストレス解消」を掲げた新商品やサービスが、韓国で続々と登場している。
サムソン経済研究所のペ・ヨンイル研究員は「ストレスの蓄積やライフサイクルの多様化、そして個人の可処分所得が増加するのに伴い、様々な形のストレス産業が登場している」と話した。
◇香り、マッサージ、そして酸素=香り治療と関連製品がサラリーマンらの人気を呼んでおり、携帯用酸素缶、酸素房(部屋)などを通じて澄んだ空気を供給するという、いわゆる「酸素産業」も活気を帯びている。
香り関連産業では、▽自然香を利用しストレスを解消するアロマテラピー▽植物の根・花・葉などから採取したアロマオイル入り芳香キャンドルや香水、茶、バス用品の販売−−などが代表的だ。
デジタルのアロマ家電製品もお目見えした。潟Aロマソリューションが最近開発したアロマテックは、入力されたプログラムに合わせアロマミストの量が調節できる。芳香製品を好んで使うというカン・ミョンス(31)氏は「不眠症、ストレス、頭痛に効果があるようで、ラベンダーの香りが特に好きだ」と話す。
アロマテラピー協会のチョ・キュチャン局長は「国内の香り関連市場は、今年の75億ウォンから来年は550億ウォン、2003年には900億ウォン規模に成長するだろう」と予想している。
スポーツマッサージ、ツボマッサージ、足マッサージ、ヨガなどが新世代の人気を呼び、フットケアクリニック、クイックスポーツマッサージなど、マッサージ専門チェーン店も急増している。長時間のコンピュータ作業で首、肩、腰が凝った会社員らが主な顧客だ。
酸素関連産業も様々だ。バーチャルメディが今年の9月に発売した携帯用酸素供給器「O24U」は、1月で1600台が売れるという人気ぶりだ。大宇(デウ)電子は今年4月、外部の空気を窒素と酸素に分離した後、酸素のみを室内に供給する酸素エアコン「スピアエアコンO2」を発売し、半年で7000台余りを販売した。ソウル江南(カンナム)などには「酸素カフェ」も登場した。
バーチャルメディのファン・スンチャン代表は「今年の酸素市場は700〜800億ウォンで、2003年には8000億〜1兆ウォン台になるだろう」と推定している。
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