景気上昇を背景に韓国では児童に対する教育熱が高まっている。未就学幼児の英語スクールの中には、授業料が1カ月10万円の超高価塾さえ登場した。 1月6日付朝鮮日報の記事を引用すると――――
江南・新都市の「超高価幼児向け英語スクール」
1月4日午前、ソウル江南(カンナム)区・大峙(テチ)洞のW幼児向け英語スクール。子供たちが外国人の先生に従って大きな声で叫ぶ。外国人の先生が「What
do you like?」と質問すると、子供たちは一斉に「I
like~」と流暢に答える。ソウルの江南や盆唐(ブンダン)、一山(イルサン)などの首都圏新都市を中心に高額の幼児向け英語スクールが人気を集めている。学費が50万ウォンから90万ウォンになるにもかかわらず、定員オーバーで入学できない程の人気だ。月100万ウォンが超える所も登場した。
◆高くても定員超過=ソウル・江南・開浦(ケポ)洞のPスクール。体を動かす遊びもできる広い教室、約200人が一緒に食事をすることができるカフェテリアまで、最新施設が自慢だ。現在、4〜6歳クラスを運営している。月83万ウォンに入学金10万ウォンで93万ウォン。3月から始まる新学期クラス200人は、昨年10月に募集を始めるとすぐ締め切られた。生徒の父兄パク某(34)さんは「いくつか調べてみたが、どこも一杯で誰かが辞めなければ入学できないと言われた。最低3カ月はかかるとのこと」と語った。
◆なぜ人気なのか=「我が子は他の子よりも特別に育てたい」という欲と、英語だけは不自由させたくないという自分の経験が混ざり合って爆発的な人気を集めている。父兄のチョン某(35)さんは「正直言って月100万ウォンはかなりの負担だが、他の人もしていることだし、子供の未来のため」と話す。イム某(39)さんは「大学に行くためには英語ができなければならないし、始めるなら少しでも早い方が良い」と語った。
◆幼稚園ではなく語学スクール=幼児対象の英語スクールはその相当数が「英語幼稚園」を掲げている。しかし法律上の幼稚園とは違い、事実上は英語の語学スクールでしかない。英語の教師はいるが、幼児教育の専攻者はほとんどいない。それぞれ「最高」だと主張しながら価格の引き上げ競争も激しい。ソウル・江南・狎鴎亭(アックジョン)洞のKスクール。昨年まで1カ月の授業料68万ウォンに給食費7万ウォンだったが、最近授業料を83万ウォンに引き上げた。父兄のキム某(39)さんは「待機者が多いのでスクールの思いのまま」と不満を表した。
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