Korean Business Network
韓国での起業・就職

Consulting & Solution
KBNコリアンビジネスネットワーク 韓国ニュース                                      Home

Consulting & Solution
●韓国のここが知りたい
・韓国のビジネススタイル
・社会相
・国民性
・仕入先・販売先
・業務アウトソーシング
●韓国に進出したい
・会社設立
・社員採用
・賃金体系
・不動産
・代理店募集
・製品宣伝 
●取引トラブル解決
・弁護士・税理士
・債権回収・訴訟
・知的財産登録
・納期管理及び検品
韓国でのアウトソーシング
ネット販売、カタログ販売
ホームページ制作/管理
営業・セールス
広告・イベント
お問い合せ
info@kbn-japan.com
KBSコラム
韓国人の目下の最大の関心事は健康

 韓国人の目下の最大の関心事は健康。健康関連の本がベストセラーの上位を占め、健康をテーマにしたテレビ番組が好視聴率をあげ、健康食品の派手な宣伝広告にあふれています。インターネットの菜食同好会にはサーバーがダウンするほどアクセスが殺到し、病院は健康診断に関する問い合わせで大わらわ、スポーツクラブは超満員という具合です。


 新年の挨拶は「おめでとう」に続いて「今年も健康でね」。それくらい健康に対する関心は日常的なものですが、なぜいまシンドロームというべき現象が起こっており、この‘健康願望’の背景には何があるのでしょうか。中央日報の医学専門記者、ホン・ヘゴルさんは、「インスタント食品」と「グルメ」という相反する食生活への反省が、健康ブームの火付け役となっているのではと分析しています。

 高度の経済成長を遂げた韓国人の食生活は、穀物と野菜を中心とした「韓食」から肉中心へと欧米化が進んでいます。しかしこのような食卓の変化は、様々な病気を生む原因ともなりました。この20年間、韓国の糖尿病患者の数は10倍にも増え、韓国人の二人のうち一人はガンや脳卒中、心臟病で死亡しています。韓国人の健康に警告が発せられているのです。こうしたなかでファーストフードなどの食生活が問題となり、インターネットの同好会を通じて共通の認識が広がりました。

 加えて、経済危機以来続いている不況は、「健康第一」という考えを根付かせるものとなり、この23年の間問題となっている口蹄疫や狂牛病など家畜の伝染病は、環境や食生活を見つめなおすきっかけとなりました。さらに、人気コメディアンが肺癌に倒れたことで、全国的な禁煙ブームが起こっており、折しも菜食の重要性を訴えるテレビ番組が放送されたことで、健康願望シンドロームとまで呼ばれる現象が広がっているのです。

 もともと韓国人はむかしから食べることを健康に結びつけて考えていました。「医食同源といって食事を通じて病いを治療し健康を増進させるという考えがかなり強い」とホン・ヘゴル記者は話しています。韓国の伝統的な食事は、野菜中心のため纖維質が多く含まれ脂肪も少なく、栄養的に優れたメニューだという研究結果が欧米で相次いで出ているくらいの理想的な食事です。

 韓国人が数々の病いにおかされるようになったのは、伝統的な食事をしなくなったことが原因だといっても過言ではありません。満腹感を得るだけの食事や美食主義から、健康を食する時代となったのです。韓国人にとって「お腹いっぱいに好きなだけ食べること」が一番の望みだった時代は過ぎ、過食とインスタント食品全盛の時代を経て、いまや自然により近い食事をする時代に移り変わりつつあるのです。
(KBS記事)

(2002・2・10)
東アジア15億人市場のゲートウェイ 韓国は日本の有力な販売先
Home