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時間差なし、同質化する韓日両国のヒット商品

 韓国と日本でヒットする商品に「時間差」がなくなりつつある。90年代初めまでは日本でヒットした商品が韓国市場で人気を呼ぶには3〜5年かかっていたが、最近は時間差が1〜2年に縮まっていて、時差はほとんどなくなる傾向にある。

 サムソン経済研究所が2月14日発表した「韓日ヒット商品と消費トレンド」という報告書によると、1987年に日本でヒットした高濃縮洗剤が韓国でヒットするまで5年かかった。ところが2000年に韓国でヒットしたキックボードは日本との時差が2年でしかなかった。そして昨年は、デジタルカメラとDVDプレーヤーが韓日両国で同時にヒットした。

 デジタルサービスと関連コンテンツは韓国でのヒット時期が日本より早いことが分かった。インターネット専用線のひとつである非対称デジタル加入者線(ADSL)は、韓国のヒット時期が日本より2年早い。携帯電話は韓国が日本より1年遅れてブームとなったが、加入者数で移動通信が有線電話を上回った時期は韓国(99年)が日本より1年早い。

 グローバル化が進展し、世界的に人気を集めているDVDプレーヤーなど、韓日両国で同時にヒット商品に選ばれるモノも多くなった。映画など文化商品が両国でヒット商品として頻繁に選ばれるのも異彩を放つ。

 ソニーのロボット「アイボ」のように、最先端技術を活用して消費者の感情を刺激するヒューマンタッチ型ヒット商品においては日本が依然一枚上だ。ハワイ家族旅行(95年)、ガーデニング(98年)など、ヒット商品の種類も日本がはるかに多様であると調査された。

 韓国企業の今後の対応として、同報告書は「携帯電話など国内ヒット商品を国際化し、ヒット商品を開発する多機能チームを構成して支援しなければならない」と指摘している。また国内外のヒット商品の動向を随時把握し、顧客部署の権限を強化する必要があると強調した。  三星経済研究所のチェ・スンファ研究員は「韓日両国のヒット商品が同質化しつつあることは、世界経済がそれだけ単一化していることを示す現象」との解釈を示した。

             ***    ***
追加記事:
 

  日韓市場では女心をつかむ商品がヒット

 日韓の市場で人気を呼ぶ商品には共通して、「感性」と「女性化」、そして「安全と健康」意識を刺激するものが加味されているものが成功したという分析が出された。

 民間シンクタンクのサムスン経済研究所が発表した「韓日ヒット商品と消費トレンド」の報告書によると、ここ10年間(1992〜2001年)に日韓両国で人気を集めた商品を調査した結果、両国で類似商品がヒットする時差は大きく短縮され、ソフト(感性化)商品や女性客を対象とする商品が登場しているのが主な特徴だという。

 ソフト商品とは、映像物、音盤、図書などと同様に文化商品やサービスなど無形物を包括する概念のこと。昨年、両国で最も大成功を収めたソフト商品は日韓ともに映画が挙げられた。韓国側は「チング」、日本(日経ビジネス調べ)は「千と千尋の神隠し」を挙げている。

 人間の感覚を意識し編み出された商品としては、大宇自動車の「レガンザ」(低騒音)と日立の「低騒音冷蔵庫」(脱臭機能含む)が大きな人気を集めた。コンピュータという機能中心の製品にデザイン機能を追求したアップルの「iMac」とソニーの「バイオ」なども「感性化」の成功ケースといえる。

 また同研究所は、90年代半ば以降からクレジットカードやデジタルサービスなどでも女性をターゲットとしたヒット商品が大挙登場したと分析。サムスンカードの「知&美カード」は、女性専用カードとして差別化を図るため、カードの表面にライラックの香りを含ませるなどのアイデア勝負で人気を呼んでいるという。この商品のように「女性化」や「ユニセックス化」がヒットの可否に大きく左右するとの分析を加えている。

 日本のケースでは、資生堂の男女兼用化粧品「デオドラント(体臭除去)」やデオドラントスプレー「Ag+」(エイジープラス)などが、男性の顧客が販売全体の2割を占めているとの例を挙げた。

 また「安全・健康・環境」指向の日韓の消費者に変わらず根強い人気トレンドとなっているのが、健康食品類や健康補助生活用品などで、日韓市場の同調化すう勢の1つとして挙げている。

 一方、流行時期については、90年代前半までは韓国企業が日本のヒット商品を真似るのが主流で、ヒットの時差も3〜5年後れて韓国に入ってくるという形だったが、90年代半ばを過ぎから最近では時差も1〜2年に縮まり、なかには韓国がリードするケースも出てくるなど大きく変化しているとの見方を示した。

 韓国がリードした商品を代表するのが非対称デジタル加入者線(ADSL)サービス。大きく後れて入ってきたのは日本で食物繊維として人気を博した「ファイブミニ」の類似品「ミエロファイバー」で日本より5年遅れの93年のヒット商品(サムスン経済研究所調べ)となっている。また同時期に人気を集めたのはコーヒー専門店の「スターバックス」や映画「ハリー・ポッター」、1〜2年遅れでは「キックボード」などが挙げられている。

 ちなみにいまや韓国でも欠かせない大ヒットとなった、日本では市場に顔を出してから久しい「キシリトールガム」が日の芽を見るようになったのは3〜4年遅れての昨年だった。(SJCニュース)

(2002・2・15)
東アジア15億人市場のゲートウェイ 韓国は日本の有力な販売先
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