韓国ではユミンの名で活動する。
6月に表紙を飾った雑誌は3冊。CM4本。ドラマやバラエティー番組にも出演した。人気は社会現象になり「韓国で成功した初の日本人女優」といわれる。
本名にちなんでつけたユミンは、「あだ名みたいなもの。私はわたし。日本とか韓国とかの区別はしていません」。
日本では「ホタル」で映画デビュー。初めての主演映画「新・雪国」を昨年撮った。しかし自己評価は落第点だった。
そんな時、「シュリ」などを見て、韓国映画のスケールの大きさに衝撃を受けた。「役者としての幅を広げたい」。短大の時、旅行で1回訪れただけの韓国に単身で乗り込んだ。
昨年11月、韓国デビュー作となったドラマでいきなり火がついた。
韓国語をうまく話せないため、せりふのない聴覚障害者の脇役を演じた。視聴者からの反響は大きく、制作者がわざわざストーリーを変えて途中から主役に抜擢(ばってき)したほどだった。
昨年暮れ、新聞のインタビューで自ら日本人だと告げた。それまでファンは韓国人だと思っていた。
「ずっと好きだったのに」「ショックです」。そんな声が届いた。心ないメールも。だが、時間とともに「私は味方」という擁護派が圧倒的になっていた。
「日韓関係ってこんなものだと思う。少し時間をかければ分かり合えるところまで来ている」
W杯期間中は日本のテレビで、熱気あふれる韓国を紹介した。最近ドラマの主演がまた2本決まった。
写真は笛木優子さん
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