「メガプライス(Mega Price)」市場が現れている。
メガプライス商品というのは、これまでの最高価商品より2、3倍から数十倍も高い超高価商品のことをいう。
▲どんな商品があるのか
9月11日、韓国に輸入されるスウェーデンのスポーツカー「ケーニグゼグcc」は、予定販売価格が10億ウォン前後だ。排気量4700cc、時速は390km。輸入会社のSNTGは「整備が必要であれば、スウェーデンの整備士が直接韓国に飛んでくる」と語った。
玩具販売会社「トイマニアモール」は、子ども2人が乗れる2200万ウォンもの玩具自動車を販売している。2.3馬力のエンジンで最高時速は24km。チョン・ドンウク社長は、「米国メーカーが注文を受けた量だけ手作業で作っている。中東の王子も購入した」と紹介した。
輸入衣類会社のロロピアナ・コリアは1500万ウォンもする紳士服を販売している。韓国の顧客が注文を入れれば、イタリア本店の特級デザイナが寸法通りに作って韓国に送ってくる。
フランスのジーパンブランド「マルテ・フランソワ・ジルボー」を輸入するユーロ物産は、今秋の新商品として、89万9000ウォンものジーパンを発表する。世界トップレベルのクリスタルメーカー、スワロブスキー製クリスタルキュービック約100個で飾りをつけ、ボタンはホワイトゴールドでメッキした。サイズは、27、28インチの2種類しかない。
▲誰が買うのか
メガプライス商品は、国民の0.1%にも満たない人々が買う。今年6月、米国の投資金融会社メリルリンチが発表した「世界の富」報告書によると、韓国の百万長者(金融資産100万ドル、ウォンで換算すれば約11億9000万ウォン以上)の数は約5万人。
LG経済研究院の金在文(キム・ジェムン)研究委員は、「経済成長によって高所得層が多くなり、それも上・中・下に分かれている。一般の人々もブランド物を簡単に購入する傾向を見せていることから、上−上流層の人は、ブランド物以上の特別なものを望んでいる」という。
メガプライス商品の登場には「無節制的浪費」と消費の多様化という2つの側面がある。ユーロ物産の李錦澤(イ・クムテク)取締役は、「結局、全世界のメガプライス市場は拡大する。国内企業も高付加価値商品の製造と商品化能力を育むためには、ある程度の国内需要の基盤は必要だ」と主張している。(2002.9.5)
関連記事:
☆1億円の最高級輸入スポーツカー、韓国で販売
|