名門大学出身で大企業の役員まで経験した中年の夫が、自分を「甲斐性がない」と非難し続けカネだけを要求してきた妻との離婚訴訟に勝訴し、20年間の不幸な結婚生活に幕を閉じた。
夫(49)は、大企業に勤めていた1979年、妻(47)と結婚し、1男1女をもうけた。夫は新婚のときから妻に給料の全額を渡し、自分は小遣いをもらう生活を続けたが、妻の夫への不満は解消されなかった。
妻はたえず友人の夫と比較して、「このままではソウルの江南(カンナム)の高級マンションに住むことはできない」として不平をこぼした。夫婦同士で集まる同窓会では、夫のことを性的障害者だと罵倒したこともある。また夫の実家を冷淡に扱った。「汚い、臭い」と言って夫を近づけなかったし、ついには食事や洗濯も拒否した。
自分のことを「稼ぐ機械」くらいにしか思わない妻と、父をないがしろにする子供たちの間で夫は人生の寄りどころを失っていった。
2000年に妻が欲しがっていた江南の高級マンションを購入したものの、結婚生活はすでに破たんした状態だった。夫は、マンションの名義を妻に譲ったあと訴訟を起こした。
ソウル家庭裁判所洪利杓(ホン・イピョ)裁判官は、8月末「夫をカネを稼ぐ人間としか認めず、より多くの収入を強要し侮辱的な言動を見せてきた妻に責任がある」として夫勝訴判決を言い渡した。
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