韓国が1997年の通貨危機から速いスピードで回復できたのは「パルリパルリ(早く早く)文化」のおかげだったという見方が出ている。
フィナンシャルタイムズ(FT)紙は10月25日、日本政府の構造改革案が政界の反発にぶつかり漂流しているのとは異なり、韓国が危機から速やかに抜け出せたのは「早く早く」という文化のためだったという見方を示した。
同紙は、「早く早く」について、韓国の街で常に耳にする言葉で、韓国人のせっかちな性質を反映するものだと説明している。
また同紙は、発展途上国からアジア第3位の経済大国に進むために急速な発展を始めた1960年代以降、韓国は、障害物を克服するのに卓越した推進力を見せてきたと分析している。
たとえ国際通貨基金(IMF)の要求によるものだったとしても、97〜98年の通貨危機以降、韓国が見せた構造再編の過程は、こうした躍動性をよく示しているといえる。ここ5年間にわたって、金融機関の4分の1が閉業しており、30大財閥の半分が解体されたり整理されたりしている。
FT紙は、しかし、こうした「早く早く」の文化が、韓国の構造再編に寄与したのは事実だが、最近では家計融資が急増するなど副作用も出ていると指摘している。
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