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小中高生、身長は伸びたが体質は弱まる

 小学生から高校生までの体格は10年前と比べて大きくなったものの、肥満・近視・虫歯・皮膚疾患などが増えて、全般的に体質は弱くなっていることが分かった。

 教育人的資源部が、去年全国の480校の小中高校生12万人の体格と体質を分析したところによると、身長は10年前に比べて男子は平均2.82センチ、女子は2.11センチ伸びて、高校3年生の男子は173.56センチ、女子生徒は161.01センチとなっている。

 また体重はこの10年間で、男子生徒が平均4.3キロ、女子生徒は平均2.28キロ増えて、高校3年生の場合、男子生徒が67.64キロ、女性生徒が55.39キロとなり、下半身が長くなるいわゆる「西洋型」の体型が進んでいる。

 一方、体質は全般的に弱くなって、 小中高校生のうち0.7未満の近視が41.5%と、10年前の20%に比べて倍以上も増えている。また虫歯のある生徒は58%、標準体重を50%以上超える高度肥満の子どもは1,000人のうち8人と、10年前に比べて体質が弱くなっていることがわかった

 教育人的資源部では「食生活の改善で栄養状態がよくなって体格は大きくなったものの、運動不足、脂肪や糖分の取り過ぎ、過度なテレビ視聴とコンピューター使用などで体質の悪化がみられる」と分析している。

(2004・4・8)
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