高脂肪の食事による体重増加を抑えられる酒が開発された。
慶煕(キョンヒ)大漢方医科大学・金炯a(キム・ヒョンミン、49)教授チームは6月1日、体重コントロールの効果がある薬酒「少少笑(ソソソ)」を5年間にわたる研究のすえ、開発したと発表した。ソソソは、柔かい風が吹くさまを示す純粋な韓国語。
金教授同チームによると、この酒は、決明子・緑茶・カワラヨモギ・ヨモギ・ニンニク・杜沖(トチュウ)・山査子(サンザシ)・松の葉の7の薬剤で作ったもので、古くから大邱(テグ)地域で飲まれていた血液循環に効く薬酒を、補完したものだ。材料の含量の割合を変えて、濃い酒を薄い清酒(アルコール13%)に変えた。
同チームは、170〜175グラムの実験用ネズミを、正常なネズミ、高脂肪の餌を与えたネズミ、高脂肪の餌とともにソソソを1日1ミリリットルずつ飲ませたネズミ、3つの標本に分けて、33日間にわたって実験を行った。その結果、33日後に体重は、正常なネズミが268グラム、高脂肪の餌だけを与えたネズミが324グラム、高脂肪の餌とともにソソソを飲ませたネズミが306グラムになったという。
金教授は「ソソソが高脂肪の食べ物による体重増加を抑制したものと思われる」とし「この酒が脂肪や炭水化物の代謝を促進させているようだ」と話した。また、同教授は、豚肉など脂肪の割合が高い食事をとっている人々が、食事とともに飲めば、体重増加への懸念を減らせるだろうとアドバイスした。同チームは、最近、韓国内で特許出願をした。現在、この酒は、金教授の漢方薬研究所ホームページ(www.kimhanyak.com)で販売されている。
|