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日本スタイル、各方面で着実に浸透

 押し寄せる「韓流」ほどの派手さはないが、韓国では今、「日流」ともいうべき日本スタイルが静かに着実に浸透しつつある。
11月22日中央日報は次のような記事を載せた。

 日本人が韓国ドラマに熱狂して「韓流」病に患う間、韓国の若者の間でも日本のファッションと食べ物に心酔する「ニッポンフィール(Nippon Feel)」が広がっている。 これとともに、デパ地下や屋台では日本の食品を売るところが増え、日本人モデルと日本人監督が日本的な感覚で制作する広告も目立ってきている。

  最も目を引くのが若者のファッションだ。 インターネットを通じて日本で流行した衣類を販売するソンさん(35、女性)は、「以前は日本の流行ファッションが2シーズンほど遅れて入ってきたが、ワールドカップ(W杯)以降、その時差が一気に縮まった」と語った。

  ファッションショッピングモールのミリオレの場合、女性服売り場の3分の1ほどがニッポンフィールスタイルの売り場だ。 オークションのファッションカテゴリーで「ニホン」「ニッポン」などの言葉を入力して検索すると、およそ2100件の商品数が表れる。 米国製品に比べ2倍以上多い。

  ファッションだけでなく、食べ物にも「ニッポンブーム」が吹いている。

  ヒョンデ百貨店・貿易センター店は、日本から和菓子づくりの名人10人を招待して販促活動を行った。 このデパートの関係者は「日本の食品は韓国人の口によく合う。テークアウト商品が進んでいて、こうした商品を求める客も増えている」とし、「今年だけでも日本の食品をテーマにした販促行事を25回も行った」と語った。

 ロッテやシンセゲなど他の主要デパートも今年、日本特産品・食品販促行事をW杯が開催された02年の2倍以上に増やした。

  新世界百貨店・江南(カンナム)店の食品コーナーは日本のデパ地下をベンチマーキングし、売り場の構成からして日本の雰囲気を漂わせている。 馴染みが薄かった日本の食べ物も、デパートや屋台で見られるようになった。 お好み焼き、たこ焼き、かまぼこなどがその代表だ。 ラーメンの屋台も登場している。

  日本人モデルが主人公として登場する広告も増えた。

 CJのエンジョイライスデーシャンプー・石けんの広告は、日本人の撮影監督が日本人モデルを起用して日本現地で制作した作品だ。 年上の女性と年下の男性という恋愛トレンドに日本広告の色彩を加味し、女性層のファンタジーを刺激したという分析だ。

 このほか、ルノー三星(サムスン)SM3、ダンキンドーナツ、KT&G、OB−Qパック、パリ・バゲット、KBカード、ING生命、テイスティーチョイス、KTFなどの広告にも日本人モデルが登場する。 あらゆる業種の広告で日本人モデルブームが吹いているということだ。

(2004・11・22)
東アジア15億人市場のゲートウェイ 韓国は日本の有力な販売先
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