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韓国で日本酒ブーム、高級地酒にも関心


 12月31日朝鮮日報によれば、韓国で日本酒がブームになっている。日本の財務省貿易統計によると、今年1-10月の韓国向け清酒輸出額は3億3182万円で、前年同期比64%の高い伸びを見せた。輸出先別では米国(27億9946万円)には及ばないものの、香港、台湾に次いで4位に付けた。

 韓国では1994年に日本酒の輸入が解禁されたが、当時は酒税が高く、高級ホテルで細々と販売されているだけだった。しかし、酒税が現在の30%に引き下げられて以降、日本食の浸透も手伝って、最近は日本酒に対する需要が急速に高まっている。

 韓国での日本酒輸入の草分け、韓国月桂冠の徐正勲(ソ・ジョンフン)社長(60)は「韓国で『日流』ブームが起きていることが人気の理由だ。日本文化開放で抵抗がなくなり、3年前から日本酒を扱う業者が急増した」と指摘する。韓国の日本酒市場は、同社が長年独占してきたが、現在では輸入業者が16社を数えるという。

 最初はなかなか日本酒が売れず赤字続きだったという徐社長だが、最近のブームには喜びを隠せない。「韓国の食文化は過渡期に入っている。日本旅行から帰った人が韓国で居酒屋の赤提灯を見ればつい入りたくなる。それに伴い日本酒も売れるようになった。居酒屋を開きたいという起業家も多く、将来は明るい」と話す。日本食を好む人が増えれば、日本酒の消費量も増える形だ。

 日本酒人気の広がりに伴い、高級地酒の味に魅了される韓国人も増えている。しかし、地酒の代表格として知られる「越乃寒梅」は日本での小売価格に比べ3-4倍も高い。小売段階では1本10万ウォン(約1万2000円)を超える銘柄もざらだという。それでも同社には地酒の注文が頻繁に寄せられるという。

 地酒が高いのは仕入れ面に問題があるためだ。徐社長は「地酒メーカーの生産能力が限られるため、海外には卸してもらえず、韓国の業者は日本の小売店で購入して、持ち込んでいる状態で、どうしても割高になる」と話す。

 一方、日本酒と違って伸び悩んでいるのが焼酎。韓国が世界貿易機関(WTO)に加盟するに当たり、ウイスキーに比べ焼酎の税率が低いことが問題となり、ウイスキーと焼酎に同一税率を適用した結果、焼酎に72%という高率の酒税がかかっていることが原因だ。

 徐社長は「日本の焼酎は韓国の焼酎と違う。一度飲んだ人はうまいというが、値段が高すぎる。酒税が下がればいくらでも市場開拓の余地があるのに」と残念がる。

 韓国月桂冠を含む日本酒輸入業者の間では、市場拡大に向け、ソウル市内に日本酒や焼酎の専門販売店を出店する構想もあるという。

 日本の地方自治体の中で日本酒の売り込みに特に力を入れている新潟県ソウル事務所の坂井敦所長(43)は「最近は地酒の需要が増えている。日本料理店が増えていることが背景にある。ステータスブランドとして新潟の地酒が定着しつつある」と述べ、今後も日本酒の売り込みをバックアップしていく考えを示した。

(2007・12・31)
東アジア15億人市場のゲートウェイ 韓国は日本の有力な販売先
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