1月2日朝鮮日報によれば、韓国をルーツに博多の街で生まれ育った辛子めんたいこが韓国に逆上陸し、徐々にファンを広げている。
辛子めんたいこ大手のやまやコミュニケーションズ(福岡市)の韓国法人「やまやフードサービス」(釜山市)は、2001年から細々と辛子めんたいこの通信販売を行ってきたが、昨年営業部を立ち上げるなどして、韓国市場で本格的な売り込みを開始した。
やまやは原料となるロシア産スケトウダラの卵の国際入札が釜山市で行われることもあり、当初は慶尚南道鎮海市で日本向けに辛子めんたいこの生産をしていたが、コスト上昇で工場を06年に中国へ移転。その後、韓国法人を韓国国内向けの生産拠点として特化させた。
同社の大日向計通信販売部長(32)は、「展示会などに積極出展して売り込みを図っている。韓国産めんたいこは塩分が8-10%に達するのに対し、日本産は4%で塩辛くないところが人気だ」と話した。
価格は500グラム3万9000ウォン(約4700円)と日本よりやや高めで、富裕層を対象にしたダイレクトメール販売が主体だが、今年からはスーパーや飲食店などへの売り込みにも力を入れている。釜山地区では既にスーパーの店頭に並んでいるという。
大日向部長は「日本ではめんたいこをどんどんアレンジしていった。韓国でもめんたいこ入りのスパゲティやピザなどを広めていきたい」と夢を語った。
福岡県と韓国の経済交流を支援している福岡県ソウル事務所の川口淳一郎所長(46)も「味わいには日韓の違いがあるが、それを文化の違いとして紹介していってほしい」とエールを送った。
|