3月3日付東亜日報によると、家電と車に続いてファッションでも「日本」ブーム、だという。 以下は、同紙の記事。
新世界(シンセゲ)百貨店は最近、ソウル中区忠武路(チュング・チュンムロ)の本店本館オープン1周年を記念し、日本の高級ファッションブランドの「コム・デ・ギャルソン」「ズュカ」「スぺッチオ」を入店させた。これまで、日本の高級ブランドは編集売り場(多様なブランドをテーマ別に一つの売り場に集めておいたところ)を通じて一部紹介されてきた。しかし、デパート内に別途の単独売り場を設けていくつかのブランドが同時に陳列されるのは初めてのことだ。
・「原色ブーム」も一役買う=
日本の高級ブランドは2000年代に入って、江南(カンナム)の富裕層の間で少しずつ口コミで知られ始めた。日本の家電や自動車に対する人気が高い一方、日本のファッションブランドの国内上陸が遅くなったのは、日本特有の「目立つ」デザインのためだ。
しかし、あまりにも保守的な欧州のデザインに飽きた国内の富裕層の消費者らが、日本の「個性」に注目し始めた。ここにファッション界に吹いてる原色ブームも一役買った。
コム・デ・ギャルソンはフランスで活動している日本の代表的なデザイナーの川久保レイが率いるブランドで、前衛芸術的な雰囲気が強い。ズッカはヨーロピアン風の色合いに日本の節制美が目立つデザインで有名だ。
新世界百貨店のチェ・ジョンウォン商品企画者(MD)は、「西洋人の体型に合わせた欧州のブランドと違い、日本のブランドは直さなくても済むので、40代以上の中高年女性客に人気が高い」と話す。「イッセイ・ミヤケ」の場合、昨年、新世界江南店の高級ブランド品軍の中のバーバリーに次いで売り上げ2位を占めるほど人気を博した。
ギャラリア百貨店は2006年以後、オニツカタイガー、ローズブリット、ツモリチサトなど日本の高級ブランドを続々と導入した。最近は男性カジュアルブランドの「ランダム」を導入した。同百貨店のイ・サンヨプMDは、「日本のブランドは価格の幅が広く、20、30代の若いお客さんに人気がある」と話す。
・日本を食べて飲む=
加工食品、酒類、生活用品など消費財の分野での日本の製品は我々の生活に深く浸透しており、新しい「日流」を形成している。
新世界百貨店の輸入食品売り場では、納豆から醤油やラーメン、チョコレートなど日本の製品が全体商品の40%以上を占める。製品の種類も多様になり、初めて輸入が始まった2003年当時約100種類に過ぎなかった日本の製品は今は1200種に達している。
日本でマーケットシェア1位を占めているフランチャイズのドーナッツブランドの「ミスター・ドーナッツ」も昨年4月、国内に入って以来、1年も経たないうちに売り場を6ヵ所に増やした。
西江(ソガン)大学のチョン・サンジン社会学教授は、「円安に加えて中国産に対する不振が高まり、日本産に対する関心が高くなった」と指摘した。
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