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韓国のお茶の間で「日本のドラマ」を見る


 2004年1月1日、韓国では日本の大衆文化の第4回開放措置が行われました。
娯楽番組や劇場用アニメーションのテレビでの放送など、部分的に除外されたものもありますが、ほぼ全面的な開放といえましょう。
 今回の開放措置で一番関心が寄せられているのは、日本の歌手のCDの販売が始まったことと、韓国のお茶の間で日本のドラマを見ることもできるようになったことでしょう。
 新年になって、韓国で発売されたり、発売を予定しているCDをみますと、チャゲ&アスカ、X-Japan、チューブ、安全地帯、ドリームスカムトゥルーのベストアルバムなど、1980年代から韓国になじみのあるミュージシャンもいれば、宇多田ヒカル、浜崎あゆみ、安室奈美恵、ケミストリ、中島美嘉など、最近、日本でヒットしているミュージシャンもいます。
 ただ販売されるのは必ずしも最新アルバムではなく、過去のヒット曲を集めたベストアルバム、いろいろなミュージシャンの歌やドラマのテーマ曲を集めた、コンピレーション・アルバムどが主流になる見通しです。
 CD1枚の値段は1万3000ウォンから1万5000ウォン程度です。日本の場合、アルバム1枚が3000円程度ですから、韓国での販売価格はほぼ半額、韓国の方がずっと割安です。
これは韓国のCDの値段との兼ね合いを考慮した結果でしょう。いくら人気歌手でも、韓国のCDより2倍以上高くなると、価格競争力を失ってしまいます。
 さきほど韓国で発売されるCDは、今のところ最新アルバムよりは過去のヒット曲が主流だとお伝えしましたが、それはCDの値段とも関係があります。
 最新アルバムを日本の半額程度で韓国で同時に販売する場合、韓国を旅行する日本人観光客も多く、韓国でCDを買って帰国することも考えられます。
そうなりますと日本での販売にも影響が出るからです。最新アルバムの販売は少し時差を置くことになりそうです。

 CDの販売とともに話題になっているのが日本のドラマです。
 韓国では新年になって5日から、ケーブルテレビで日本のドラマが放送されるようになりました。お茶の間で日本のドラマを見ることができるようになったのです。
 吹き替えではなく、日本の俳優の声を生かし、ハングルの字幕がついています。
 ケーブルテレビOCNは『ファーストラブ』を5日から放送していますし、『真夏のメリークリスマス』を22日から放送する予定です。
 MBCドラマネットでは『やまとなでしこ』と『東京ラブストリー』、『踊る大捜査線』の放送が始まっています。
 SBSドラマプラスは、『ゴールデンボウル』の放送が6日から始まっていますし、『ごくせん』、『星の金貨 』、『フードファイト』など、日本テレビとTBS制作のドラマ6本の放映権をすでに購入済みで、順次放送される予定です。
 韓国の視聴者の反応はどうでしょうか。『ファーストラブ』の初回の放送の視聴率は0.9%でした。10代の女性の視聴率が一番高く、1.2%でした。
 MBCドラマネットで放送された『やまとなでしこ』の視聴率は1.2%でした。
 いずれも最近2週間の同じ時間帯の平均視聴率を上回っています。それだけ日本のドラマに対する関心が高いということでしょう。

 日本のドラマが放送されてから、こんなこともありました。
 『ファーストラブ』の初回の放送で、女子高生 と先生が教室でキスするシーンがありましたが、このシーンについて、道徳的に問題がある、こんなドラマを放送してもいいのかという声もありました。
 カルチャーショックとまでは行きませんが、ドラマとは言え、互いに受け入れられる線のギャップはあるということを実感できるエピソードでした。

 一方、韓国の業界の反応をみますと、
 音盤業界の場合、日本のCDが店頭に並ぶなどの開放措置が取られても、国内市場に大きな影響は出ないとみています。
 かえって日本との活発な交流を通じて、内需市場の拡大を図る、プラスアルファの効果を期待しています。
 ドラマの場合、今のところケーブルテレビに限られていますが、今後、ますます日本のドラマの放送が増えるものと見られます。
 地上波テレビの場合、まだ日本のドラマの放送はできませんが、KBS、MBC、SBS、地上波3社は、日本の放送局やプロダクションとの番組 の共同制作などを積極的に模索しています。
 2004年、日本の大衆文化の開放によって、日本の文化に接する機会はますます増えました。
 互いの大衆文化に接することによって、それぞれの同質性や違いを肌で感じ取ることができる機会です。
 こうした交流は韓国と日本、両国の距離をさらに縮めることになるでしょう。


          2004/01/08付 RKI=KBS国際放送から転載

東アジア15億人市場のゲートウェイ 韓国は日本の有力な販売先
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