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繁盛する「老化防止クリニック」、顧客は中年男性

 健康と美容、誰しもが願うテーマーであろう。韓国は度が過ぎるほど健康に気を使う国であるが、最近、中年男性の間で体を若返らせると言う「老化防止クリニック」が静かなブームを呼んでいる。
 1月8日付朝鮮日報は下記のように報じている。

中年男性たち「若さをもう一度」

 中年男性の間で、最先端の医学技術として身体を若返らせる「アンチ・エイジング(Anti Aging・老化防止)」クリニックが人気を集めている。

 ソウル市だけをみても、主な大学病院と江南などで30カ所あまりの老化防止クリニックが大繁盛している。訪れる月30〜50人の顧客のうち、10〜20%は男性だ。男性顧客は主に30代後半から50代で、職業は会社の社長や役員、ベンチャー企業家など富裕層が多いという。
 江南区・瑞草洞のあるクリニックの院長は「いままでは更年期の女性が主に訪れていたが、昨年からは男性の顧客の比重が大幅に増している」と話している。

 教師キム(48)さんは昨年12月、江南(カンナム)区・狎鴎亭(アックジョン)洞のD皮膚科で、垂れた顎の筋肉を引き締める150万ウォンの注射を打った。これは最近、江南一帯にある老化防止クリニックで流行中の「ボトックス」療法で、顔の筋肉の一部に注射を打ち、筋肉を引き締めるというもの。キムさんは「女子学生に“お爺さん”とからかわれショックを受けたから」だと話す。

 中小企業の社長キム(52)さんも昨年7月から1年の予定で4000万ウォンをかけ、江南区・瑞草洞のP老化防止クリニックでホルモン治療を受けている。50歳を過ぎてから健忘症がひどくなり、大切な約束まで忘れてしまうなど、失敗が多かったためだという。このクリニックの院長から「ホルモン注射をすると記憶力も回復する」と勧められて高額の費用を投資することにした。

 老化防止の治療を受ける理由は様々だ。「年寄りに見えるとビジネスで甘く見られる」 、「昇進競争に勝てない」などから、「年齢よりはるかに老けて見える」、「性機能の回復」のためまで様々。

 最近ソウル・瑞草洞のあるクリニックでホルモン治療を受けたベンチャー企業家のイ(36)さんは「今を時めくベンチャー企業家なのに顔が老けて見えてよくない、とよく言われる」ので、「明るいイメージを取り戻すために治療を受けている」と話した。

 治療法の中には不眠症を解消するメラトニン注射、性機能を増強するホルモン療法、弛んだ筋肉を引き締めるボトックス注射、額・腕・足に電極を通し、退化した自律神経を蘇らせた後、そこに鍼を打って血液循環を良くする「東西協診」療法などが人気を集めている。

 治療費用は安くはない。代表的な治療のひとつであるホルモン療法は、初期の検査費用200万ウォンを含め、1年の治療費は700万ウォン〜4000万ウォンに及ぶ。しかしすぐに効果が表れるため、利用者は「どんどん若返っていると思えば費用は問題にならない」という。

 慶熙(キョンヒ)医療院のトンソ老化防止センターの金成運専門医は「健康で長く働きたいという欲求は、所得の増加と共に発生する現象だが、しかし短期療法よりも運動と健康的な食生活を並行することの方が正しい老化防止法」だと指摘する。

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